金沢数理データサイエンス研究会
数理データサイエンスに関する研究動向を調査するための研究会を企画しました。ご講演者には、数理データサイエンスの非専門家である数物科学系教員や、数物科学類3年生以上の学生向けにお話しいただくようにお願いしています。とはいえ、ご関心がある方はどなたでもご参加ください。
- 第9回:
2021年11月26日(金) 15:00--16:00
会場:
金沢大学自然科学5号館223号室(計算数理大セミナー室)
題目: 「高校数学の数列問題を解く自動推論アルゴリズム」
講演者: 照井 章 氏 (筑波大学)
講演概要:
人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」(東ロボ)では、実閉体上の限量子消去による数学入試問題の自動解答器が開発、使用されましたが、1階述語論理式で表現できない問題は限量子消去で解くことができません。そのような問題の一つに、数列に関する問題があります。本講演では、同プロジェクトにおいて開発、使用された、数列の問題を解く自動推論のアルゴリズムを紹介します。また、「東ロボ」の成果を受けて現在進められている「リーディングスキルプロジェクト」について紹介します。
- 関連情報:
数理・データサイエンス・AIコース金沢ミニキャンプ~モデルカリキュラム模擬授業~
が開催されます。
会場: 金沢大学角間キャンパス 自然科学5号館2F大講義室
日時: 2021年11月27日(土) 13:30~17:30 (開場13:00)
主催: 大阪大学MMDS
後援: 金沢大学数理科学連携研究拠点(MIRS)
- 関連情報:
機械学習・データ科学 金沢ミニキャンプが開催されます。
会場: ホテル金沢
日時: 2020年10月30日(金) 13:30~17:30 (開場13:00)
主催: 大阪大学MMDS
後援: 金沢大学
ミニキャンプでは、当研究会の野津裕史教授による講演があります。
講演者: 野津 裕史 氏 (金沢大学)
講演題目:流れの数値シミュレーションとデータサイエンス
- 第8回:
2020年2月18日(火) 16:30--17:30
会場:
金沢大学自然科学5号館223号室(計算数理大セミナー室)
題目: 「Studies on mathematics and computer science and their applications」
講演者: 屋並 仁史 氏 (株式会社富士通研究所人工知能研究所 主任研究員)
講演概要:
We introduce how research on mathematics or computer science is carried out in companies. We talk about methods of dealing with difficulties in applying theories on multi-objective optimization, control theory, and machine learning to problems in the real world.
- 関連情報:
第1回微分方程式とデータサイエンス研究会が開催されます。
日時:2019年11月22日(金)16:00--18:00
会場:金沢大学金沢大学自然科学5号館223号室
講演者:本多泰理 氏 (東洋大学)
講演題目:Analysis on graphon-based reservoir computing
- 関連情報:
AIMaP集会「令和の時代における数理科学の社会的役割」が金沢大学で開催されます。
会場:金沢大学自然科学5号館(角間キャンパス)
期間:2019年11月21日(木)〜22日(金)
主催:金沢大学理工研究域数物科学系理数1グループ
- 第7回:
2019年7月18日(木) 16:30--17:30
会場:
金沢大学自然科学5号館大講義室
題目: 「量子計算機にも強い公開鍵暗号について」
講演者: 秋山 浩一郎 氏 (東芝 / 九州大学マス・フォア・インダストリ研究所客員教員)
講演概要:
現在広く利用されている公開鍵暗号(RSA暗号など)は大きな数の計算が可能な量子計算機が出現すると短時間で解読されてしまうことが知られている。このような量子計算機の実現は暫く懐疑的であったが、ここ数年、開発が著しいスピードで進み、俄かに現実味を帯びてきている。これに伴って量子計算機でも解読できない公開鍵暗号(耐量子公開鍵暗号)の研究が盛んになってきた。本講演では、耐量子公開鍵暗号の現状を概観し、当社が共同研究機関とともに提案した方式とその狙いを紹介する。
- 第6回:
2018年12月5日(水) 16:30--17:30
会場:
金沢大学自然科学5号館コロキウム室3 (数学・管理棟4階471号室)
題目: 「非線形情報解析論に基づく時系列解析とその応用」
講演者: 中村 和幸 氏 (明治大学)
講演概要:
非線形情報解析論は,確率過程において非線形情報を取り扱うための枠組みであり,自己回帰型の線形時系列解析論を組み合わせることで,非線形情報を適切に取り扱った時系列解析が可能となる.談話会では,まず,線形時系列解析の手法ならびに非線形情報解析論について整理する.次いで,実問題では様々な現象時間スケールが存在することから,これに対応するための拡張について説明する.さらに,異常検出などの実データ解析への応用の結果,現在の取り組みや今後の展望について示す.
- 第5回:
2018年3月23日(金) 14:00--17:30
会場: 金沢大学自然科学5号館大講義室
ワークショップ:「数式処理とデータサイエンスの融合」
ワークショップ概要:
数式処理とは、数理科学と計算機科学・工学の境界にある研究分野です。諸分野の研究の進展とともに、データサイエンス・人工知能においても、数式処理が大きなポテンシャルを有することが明らかになってきました。特にグレブナー基底や限量子消去といった概念が注目されています。金沢数理データサイエンス研究会では、学外から研究者をお招きし数式処理とデータサイエンスに関する最新の知見について、お話し頂きます。
ワークショッププログラム:
14:00〜15:00 小原功任 (金沢大学)
「数式処理とデータサイエンス --- グレブナー基底,
微分方程式, 数理統計 ---」
15:15〜16:15 佐藤洋祐 (東京理科大学)
「数式処理のアルゴリズムで解ける問題と解けない問題
--- 大学入試問題を中心に ---」
16:30〜17:30 岩根秀直 (富士通研究所)
「実閉体上の限量子消去による数学入試問題の自動解答
〜ロボットは東大に入れるか〜」
参考:東ロボくんプロジェクト
- 第4回: 2018年1月18日(木) 16:30--17:45
会場:
金沢大学自然科学5号館大講義室
題目: 「情報幾何学の基礎とその周辺」
講演者: 松添 博
氏 (名古屋工業大学)
講演概要:
統計的推論の微分幾何学的方法論として情報幾何学が知られている.本講演では情報幾何学の基礎事項を簡単に解説したのち,医用画像処理などの諸分野への応用,また諸分野との連携から提起される数学的問題などについて解説を行う.特に標本が少数であったり,独立な測定ができない場合など,中心極限定理が成立しない状況を幾何学の視点から考察する.
- 関連情報:
理工学域で開催されている「理学談話会」の計算科学分野の企画として、福島孝治先生(東大院総合文化)によるご講演が予定されています:
理学談話会(計算科学分野)
日時:
12月22日(金曜日) 16:30〜18:00
会場: 金沢大学自然科学5号館大講義室
講演題目: スパースモデリングの深化とデータ駆動科学の展開
講演者:
福島 孝治 氏(東京大学大学院総合文化研究科)
- 第3回: 2017年12月21日(木) 16:30--17:45
会場:
金沢大学自然科学5号館大講義室
題目: 「離散最適化と都市計画・ゲーム理論」
講演者: 神山 直之
氏 (九州大学マス・フォア・インダストリ研究所)
講演概要:
本発表では離散最適化の研究における重要な概念であるマトロイドと劣モジュラ関数に関する基本的な導入から始め,都市計画やゲーム理論
(特に避難計画問題,施設配置問題,マッチング問題) といった他の分野においてこれらの概念がどのように活躍しているかを紹介する.
- 関連情報:
理工学域で開催されている「理学談話会」の数学分野の企画として、新井仁之先生(東大数理)による以下のご講演が予定されています:
理学談話会(数学分野)
日時:
12月4日(月曜日) 17:00〜18:00
会場: 金沢大学自然科学5号館大講義室
講演題目:
錯視の数学的研究と画像処理 アートへの応用
講演者: 新井仁之 氏(東京大学大学院数理科学研究科)
- 第2回: 2017年11月17日(金) 16:30--17:45
会場:
金沢大学自然科学5号館大講義室
題目: 「数理最適化の視点から 機械学習の紹介」
講演者: 武田
朗子
氏 (統計数理研究所 /
理研AIPセンター)
講演概要:
機械学習について教師あり学習を中心に説明します.その過程で,どのような数理最適化問題が解かれているのか説明し,その後,回帰分析の具体的な応用例を紹介します.
- 関連情報:
金沢で開催される以下の研究集会において、松添 博先生(名工大・工)による以下のご講演が予定されています:
研究集会「多様体上の微分方程式」
日時: 2017年11月16日(木)13:30〜18日(土)12:00
会場: 金沢大学サテライトプラザ
(金沢市西町3番丁16番地 金沢市西町教育研修館内)
11月17日(金)
9:30-11:30
松添 博 氏(名工大・工) 統計モデルの幾何学
13:30-14:30 松添 博 氏(名工大・工) 期待値系列と統計多様体
- 第1回: 2017年10月13日(金) 16:30--17:45
会場:
金沢大学自然科学5号館大講義室
題目: 「データサイエンスにおける時系列・時空間データ解析とデータ同化」
講演者: 中村 和幸 氏 (明治大学)
講演概要:
本講演では,時系列・時空間データ解析のデータサイエンスにおける位置づけや解析手法について概観し,その中でも講演者が主に進めているデータ同化を中心とした状態空間モデルによる解析の手法と実例を発表する.データ同化とは,数値シミュレーションモデルと観測データを融合してどちらか一方だけからは得られない
情報を得る手法であり,気象予報において実際に使われている手法である.これは,統計科学の観点からは状態空間モデルにおける状態推定ならびにパラメータ推定の問題と見ることができ,粒子フィルタなどのアルゴリズムを用いて計算可能である.講演では,データ同化を含む状態空間モデルにおける推定の枠組みについて説明した後,津波,マーケティング,連続犯罪の地理的分析,交通流といった各種応用分野への適用結果について,数理的な側面と実問題における知識発見や予測としての側面の両面から紹介する.
Since 2017/09/25:Last Update 2020/02/10
主催:金沢大学/理工研究域/数物科学系/数理科学連携研究拠点
お問い合わせ先:小原功任
ohara (at) se.kanazawa-u.ac.jp
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